中古車を買うなら不人気車種がおすすめ!?お買い得な理由とは
中古車の魅力は何といっても価格の安さですが、それでも何十万円という高額な買い物です。そのため、購入をためらう方も多いのではないでしょうか?そんな方には、需要の少ない不人気車種がおすすめです。この記事では、不人気車がおすすめの理由や、購入の際の注意点などについて解説します。
不人気車とはどんな車?
不人気車というのは、販売しても人気が出ず、ほとんど売れなかった車を指します。売れなかった理由としてはデザインや使い勝手の悪さのほか、ライバル車の人気の影に埋もれてしまったり、魅力に欠けていたり、需要に合わなかったりなど、さまざまな理由があります。しかし、車本来の性能や状態が悪いというわけではありません。あくまでも需要の低さから売れなかっただけで、高性能な性能を持つ魅力的な不人気車も数多く存在します。
中古車を買うなら不人気車種がおすすめ
中古車を購入する場合、人気車種は需要の高さから高額になりがちな上、注目度の高さからさまざまなユーザーに乗り継がれてきたということも考えられます。中には高額なだけでなく、乗り回されていて状態がよくない車も存在します。
一方、不人気車は需要が低く、人気車種よりも価格が抑えられているほか、走行距離が比較的短く、良質な状態のまま購入できるメリットがあります。一例を挙げてみましょう。
中古車情報サイト「カーセンサー」によると、ホンダの軽自動車「N-BOX」の中古車の価格帯は50万円~200万円前後と幅広くありますが、実際には120万円~180万円と高価格がほとんどを占めています。一方ダイハツの軽自動車「キャスト」の価格帯は100万円~140万円がほとんどを占めており、この時点でN-BOXよりもお得であることが分かります。
さらに、走行距離が1万kmほどの良個体で比較すると、N-BOXは約150万円であるのに対し、キャストは5,000kmの個体が約130万円で購入可能と、キャストのほうがお得です。なぜこれほどの差があるのかというと、N-BOXは6年連続で国内販売台数1位の座に輝くほどの人気車種であり、対するキャストは販売ランキングで10位以下に位置する、人気の低い車のためです。販売台数を比較してもN-BOXは2021年で19万台以上が売れる大ヒットを記録した一方、キャストは1万7,000台程度しか売れておらず、圧倒的な差があります。
このように人気車種は高額になりがちな一方、不人気車は人気の低さゆえに価格が安く、さらに状態のよい車も手に入りやすいことが最大のメリットなので、お買い得な中古車をお求めの方には検討する価値があるのではないでしょうか。
不人気車を買うときのポイント
不人気車を買うときは燃費性能や年式を確認しておくと、さらにお得に購入できます。いくら不人気車の価格が安くても、燃費性能が悪ければ、維持費で多く出費してしまいます。維持費も抑えるためにも、燃費性能は必ずチェックしておきましょう。
また、良質な中古車をお得に購入するには、登録から3年後が最大の狙い目です。なぜかというと、中古車は登録から3年後がもっとも値引きされる時期であり、3年以降の値引きはほとんどされないためです。車は年数を経るうち、徐々に劣化していき故障のリスクも高まっていきます。古い車はそれだけ価格も安くなるものですが、同時にリスクも高まるため、状態のよい不人気車を購入するのであればなるべく3年落ちの車を狙うようにしましょう。
そのほか、購入時期を絞ることも重要なポイントです。というのも中古車は時期によって高くなる時期、安くなる時期があり、新社会人や大学生の一人暮らしが始まる3月と4月は、車の需要も高まるため、中古車価格はもっとも高額になります。とくに3月は販売店にとって決算期でもあるため、少しでも車を多く売るため安く販売してくれる業者もありますが、ユーザーの需要もピークに達する時期なので、あまりおすすめしません。
ただ新生活が落ち着いてくる4月下旬~5月にかけては車も売れなくなってくるため、中古車価格は値下がりします。従って5月を狙い目にすれば、中古車をお得に購入できる可能性が高まります。
不人気車を買うときの注意点
不人気車を買うときには、必ず現車を確認しておきましょう。写真ではキレイに見えていたとしても、車体には小さな凹みやキズが入っているかも知れない上、車内も清潔そうであっても、臭いまでは分かりません。また、ドアの開き具合や実際の乗り心地、車内設備の動作確認など、現地でしか体験できない要素も数多くあります。現車を確認せず購入するとイメージしていた車と違った印象に感じたり、時には大きな欠点を見落としていたりして、後悔しかねません。購入後に後悔しては本末転倒なので、現車確認は忘れず行っておきましょう。
また、価格の安さにこだわるあまり、状態のよくない車や年式の古すぎる車を狙うのも避けた方が賢明です。理由は単純に故障リスクが非常に高いためであり、中古車の中には「修復歴」といわれる、プラットフォーム(骨格)に損傷を受けるほどダメージを負った車や、10年落ちの車、10万km以上走行した車など、さまざまな中古車が存在します。
こうした車は、真っすぐ走らなかったり、異音がしたり、ドアが閉まりづらいなど、走行状態や安全性のリスクが非常に高いため、あまり手を出さない方がよいでしょう。とくに良質な中古車を買う際には、古すぎる車を避けることはもちろん、修復歴がない車を選んだほうが賢明です。
そのほか、不人気車特有の注意点として、売却価値が非常に低いという欠点もあります。つまり、新しい車が欲しくなったとしても、不人気車では下取りしてもほとんど資金にならないため、乗り換え前提でなく、乗り潰す前提で購入した方がお得に活用できます。
まとめ
中古車は新車よりも価格が安いとはいえ、大きな出費には変わりありません。できることなら安く買えるに越したことはないでしょう。中古車には売れ筋の人気車種から需要の少ない不人気車まで、さまざまな車が存在します。人気車種は価格も高額になりがちな上、品質もバラツキが大きいことがネックですが、不人気車は需要の低さから価格も安く、状態のよい車も多く出回っている可能性が高いため、良質な中古車をお得に手に入れたいという方には、おすすめの方法です。