中古車の購入がおすすめな人とおすすめできない人の違いとは?
中古車は安さが最大の魅力です。中には「新車は高いから、妥協して中古車に決めた」という人も多いのではないでしょうか?しかし当然ながらデメリットもあるので、万人におすすめできる、という訳ではありません。そこで今回は、中古車の購入がおすすめな人と、おすすめできない人の違いをメリット・デメリット交えて解説します。
中古車を購入するメリット・デメリット
中古車の購入がおすすめできる人・おすすめできない人の違いは、一体どこにあるのでしょうか?それを知るためには、まずは中古車のメリット・デメリットについて把握しておく必要があるため、この項目ではメリット・デメリットについて解説します。
■中古車のメリット
1つ目のメリットは先述した「価格の安さ」です。たとえばプリウスの最新モデルは260万円~300万円程ですが、1年落ちのプリウスの中古車は約200万円と2割程安くなり、3年落ちになれば150万円前後の安い中古車も発見できます。
このように車の価値は短期間で大きく下がっていき、一般的には国産・外車を問わず1年で約30%下がるといわれています。いい換えるとたった1年で3割引されるので、これほどお得な話はありません。
そして2つ目のメリットは「選べる車種が多い」ことです。仮に少ない予算で新車を選ぶ場合、軽やミニバンなど一部の車種しか選べませんが、中古車ならセダンやSUVにワゴンなど、選択肢がぐっと増えます。
他にも生産終了したスポーツカー、特別仕様車といった希少車が買えることも中古車の魅力であり、選ぶ楽しみがあるのです。
さらに3つ目のメリットとして「気楽に運転できる」ことも挙げられます。新車はいわば傷一つ付いていない新品、ピカピカの状態です。
誰でも始めのうちは気を遣って運転するのではないでしょうか?ましてや初心者であれば必要以上に神経質になってしまうかも知れません。しかし中古車であれば気兼ねなく乗り回すことができます。
最後に4つ目のメリットは「納車の早さ」です。新車は受注生産なので、基本的に納車まで1~2か月、人気車種だと3か月以上も納車待ちになることもあります。一方で中古車の場合は1~2週間と短期間で納車されます。
■中古車のデメリット
中古車の最大のデメリットは「維持費がかかる」ことです。エンジンオイルやバッテリー、タイヤなどの消耗品は、定期的な交換が必要とされています。
中古車の場合、これらの部品が新車よりも交換時期が早く訪れるため、新車よりも維持費がかかるわけです。さらに燃費性能も新車より劣るので、ガソリン代も高くつく恐れもあります。
そして2つ目のデメリットは「コンディションにばらつきがある」ことです。たとえば走行距離や整備歴は確認できますが、どのように車に乗ってきたのかまでは判断できません。
そのため走行距離が短くても、見た目がよく見えたとしても、本当に状態がよいとは限りません。いい換えると中古車は「モノの良し悪しを見分けるのが難しい」ともいえます。
また3つ目のデメリットとして「保証制度の少なさ」も挙げられます。新車であれば購入から5年、または10万km以内のメーカー保証を受けられますが、中古車の場合はそもそも保証がないか、あったとしても1か月~3か月、または1,000km以内の保証といった、短期間しか受けることができません。
そして4つ目のデメリットは「増税時期が早い」ことです。自動車税は新車登録から13年経過すると約15%課税されるのですが、年式をとくに気にせず選んでしまうと、購入からたった数年で増税時期を迎えてしまう恐れもあります。そのため中古車を購入する際には、13年目の増税時期がいつになるか把握しておくことも重要なのです。
中古車の購入がおすすめなのはどんな人?
ここまで中古車のメリット・デメリットについて解説しました。総括すると中古車のよさは“安い・種類が多い・気楽に乗れる”ことなので、“価格を抑えたい人”や“新車に魅力を感じない人”“ただ単に車が手に入ればそれでよい人”には向いています。
他にも多少の傷、凹みがあることから“運転歴の浅い方”も心理的負担が軽減されるのでおすすめできます。最後に生産終了した旧型モデルが欲しい人や、往年のクラシックカー希望といった“こだわりの強い人”は中古車しか手に入れる方法はありません。
逆に中古車の購入がおすすめできない人の特徴とは?
先述したメリットがある一方、“高い維持費、少ない保証、キズや汚れもある”ことが中古車のデメリットであります。そのため、“新しいもの好きな人”“安心して乗れるか不安のある人”“キズや汚れが気になる人”にとってはおすすめとはいえません。
とくに中古車は見た目がキレイでも、内装はタバコの臭いが残っていたり、シミが付いていたりすることがよくあるので、人が使っていたものに抵抗を感じる方であれば新車を購入した方がよいでしょう。
それに“新車を定期的に乗り換えたい人”も同様におすすめできません。こうした人達は価値が下がらないうちに買取や下取りに出すことで、次の車の購入資金へと回しているのですが、中古車だとそのメリットがほとんどないからです。
中古車の購入がおすすめな人と、おすすめできない人の違いをまとめると、おすすめな人は“安さを優先したい人”“運転歴の浅い人”“自分の好きな車に乗りたい人”で、おすすめできない人は“安心して車に乗りたい人”“人が使ったものに抵抗感のある人”です。
結局のところ、両者の違いは“安全性や信頼性を優先するか、自分のこだわりや安さを優先するか”という考え方に基づいているのが見て取れます。