中古車購入時の頭金は必須?用意するメリット・デメリットについて解説
中古車を購入するにあたって、頭金を出してローンの負担を減らそうとする人もいらっしゃるかと思います。しかし、頭金を支払ううえで注意すべきポイントがあるのをご存じでしょうか。また、頭金の支払いタイミングは購入店舗によって異なります。そのような頭金に関する疑問を解決するため、この記事では頭金について解説します。
中古車購入時の頭金の相場
中古車を購入する時に支払う頭金の相場を紹介します。また、頭金を減らす方法も同時に紹介します。
車両価格の3割が目安
ローンを組むときは、総支払金額の3割程度を頭金として設定すれば、ローンが通りやすくなります。なぜかというと、ある程度まとまった金額を用意することで、借入金額を減らし、ローン審査を通過しやすくできるからです。
具体例として、100万車両は20万〜30万、300万車両は60万〜90万、500万車両は100万〜150万程度となります。
頭金を減らす方法3選
頭金を減らす方法として、下記の方法があります。まず、他店舗と比較検討することで、車両本体にかかる価格を下げてくれるケースがあります。別店舗で出してもらった見積書を提示してみるとよいでしょう。
ただしこの方法のときには、異なるメーカーで競合させるためあれば問題ないですが、同メーカーで異なるディーラー同士で競合させるのは、あまり好ましくありません。つぎに、交渉の際に購入を検討する代わりにオプションを無料にしてくれた場合、頭金を減らせる可能性があります。
付けたいオプションをおまけしてもらえたならば、それにかかる費用が無くなるから頭金を減らせる。以上の方法をとることで必要になるはずの費用が、必要なくなる可能性があります。
下取りで頭金を減らす
乗っていた車を下取りに出すことで、頭金を減らせます。下取りで車の車種、状態がよければ、中古車市場で高額査定される場合があるからです。査定で何十万となれば、わざわざ頭金を用意する必要がありません
中古車購入時に頭金を用意するメリット
頭金を出すことで得られるメリットについて解説します。
ローン審査に通りやすくなる
頭金を出すと信用性が高まり、ローン審査が通りやすくなります。なぜなら、返済能力が加味され、信用性が増すからです。加えて、借入額を減らすことにもつながるため、完済できる可能性が必然的に上がります。
ローン金利を減らせる
頭金を入れると元本が減らせるため、借り入れするローン金利を減らすことが可能です。フルローンと比べると残高に差が生まれるため、その分支払う金利も減るからです。
クラスの高い車でも購入可能
頭金を支払うと、ワンランク上の車も買えるようになります。頭金を多く支払うことで、手の届かなかった車も、購入視野に入れることも可能です。10万でも20万でもより多くの頭金を支払うことでローン残高が減るため、ワンランク上の車の購入も検討できます。
中古車購入時に頭金を用意するデメリット
頭金を用意するうえでデメリットもあるため注意しましょう。
まとまった金額が必要
車を購入するにあたり、重量税、自賠責保険料、法定費用などの初期費用がかかります。頭金を用意する場合は、それ以外にかかる費用も考慮した金額にする必要があります。
他の支払いも考慮しないといけない
頭金を出すにあたり、すでに別のローンを契約している場合は考慮しなくてはいけません。無理に頭金を出すと、他のローンへの支払いができなくなってしまう可能性があります。毎月の支払いに追われている状況だと、頭金を支払うことで生活に支障をきたしてしまう可能性があります。
中古車購入時の頭金の支払いタイミング
頭金の支払いタイミングは店舗によって異なります。では、どんな支払いパターンがあるか解説します。
契約時に一時金として支払う
頭金の一部を、契約の証として支払うケースがあります。支払う能力があるか図るための一時金として買付店舗に支払います。契約後は残りの残額を支払うため、即入金できる状態にしておかなければいけません。
契約から納車日までの間で支払う
頭金を、契約後から納車までの間で支払うパターンがあります。購入の契約手続きが終わり、納車までの準備期間に支払うため、猶予ができます。頭金をすぐに支払わなくてもいいので、頭金を準備する期間にもできるでしょう。
納車後に支払う
頭金を全額納車後に支払うパターンがあります。契約前から納車までの期間があるため、購入したあとの計画を考える時間があります。頭金をまとめて支払う期日がはっきりしているため、準備に手間がかからないでしょう。
まとめ
今回は、審査を通りやすくするため頭金を減らす方法を解説しました。頭金のメリットは、ローンによる負担を軽減できること、デメリットはそれなりにまとまった金額が必要になることがあげられます。
頭金を支払うタイミングは分割で払ったり、納車後にまとめて払ったり、それぞれ店舗によって異なります。そのため、どのパターンになってもいいように、頭金を出す場合はまとまった金額を事前に用意しておくとよいでしょう。