中古車のナンバー変更を行うべき場合は?必要なケースと手続き方法
中古車を購入した際、ナンバー変更が必要な時はいつなのか、きちんと理解していない方もいるでしょう。中古車販売店では、ナンバーが付いている車と付いていない車があり、付いている場合は、そのままナンバーを使用できるのか確認しなければなりません。本記事では、中古車のナンバー変更が必要なケース、その手続きの方法について紹介します。
中古車のナンバー変更が必要なケースとは
中古車は、さまざまなケースでナンバーの変更が必要となります。どのような場合に必要なのか、以下で詳しく紹介します。
運輸支局の管轄が変わる場合
居住地と異なる地域で中古車を購入した場合、新しい管轄エリアの運輸支局での登録が必要です。そのため、居住地の管轄エリアを確認し、異なる場合はナンバーの変更手続きを行う必要があります。ただし、購入した中古車のナンバーと居住地の運輸支局が同じ場合は、ナンバーの変更は不要です。
ナンバープレートのない車を購入した場合
中古車のなかには、ナンバープレートが付いていない場合もあります。これは、登録されていない車両である可能性が高く、このような際は、新たに登録手続きが必要です。また、車検が切れていたり、以前の所有者がナンバープレートを返却していた場合も同様です。
ナンバープレートが破損した場合
ナンバープレートが破損した場合も、新しいナンバープレートに交換する必要があります。破損が軽度であれば、同じ番号の新しいナンバープレートを再発行することが可能です。破損したナンバープレートは返納してしまうので、作成されるまでの間に車を使用する場合は、仮ナンバーを取得しておきましょう。
ナンバープレートを紛失または盗難された場合
ナンバープレートが紛失、または盗難された場合も、新しいナンバープレートの取得手続きが必要です。盗難された場合には、警察から盗難届出証明書をもらい、その内容を理由書に記入して申請する必要があります。盗難届出証明書がなければ、申請はできないので注意しましょう。
所在地が同じでも変更希望の場合
所在地が同じでも、ナンバーを変更したい場合があります。好みの数字やこだわりがある場合は、希望ナンバーに変更することが可能です。近年、ご当地ナンバーの人気が高まっており、変更を希望する方も増えています。
ナンバーの変更手続きについて
ナンバーの変更手続きには、自分で申請する方法と中古車販売業者に依頼する方法があります。それぞれ必要書類や費用が変わってくるため、注意が必要です。2つのパターンについて確認していきましょう。
自分で申請する場合
自分で手続きを行う場合、まず管轄の陸運局や運輸支局を訪れます。普通自動車の場合は、対象となる車を持参し、その場でナンバーを変更してもらいます。軽自動車の場合は軽自動車検査協会で手続きを行いますが、封印が不要なため、ナンバープレートのみを持参すれば申請可能です。
必要書類としては、自動車検査証(車検証)、印鑑、住民票の写し、車庫証明書などがあげられます。手続きには、全体で約5,000円の費用がかかります。希望ナンバーを申請する場合は、追加で5,000円程度の費用が必要です。
中古車販売業者に依頼する場合
中古車販売業者に依頼する場合は、手数料を支払うことで手続きを任せることが可能です。準備すべき書類は、ナンバープレートの変更書類と委任状です。委任状は業者が用意しており、手続きの際に記入します。変更手続きには、約1万〜3万円の費用がかかり、名義変更も同時に依頼する場合は3万〜5万円程度が必要です。
希望ナンバーの取得方法
希望ナンバーを取得するには2つの方法があります。
ひとつは、希望番号予約センターの窓口へ直接行って申し込む方法です。窓口では、番号変更申込書を記入したら提出し、交付手数料を支払うと予約済み証が発行されます。その後、交付日以降に運輸支局でナンバープレートの交換手続きを行えば、希望ナンバーの取得が完了します。
もうひとつの方法は、インターネットからの申し込みです。全国自動車標板協議会のホームページにある希望番号申込サービスを利用することが可能です。新規で希望ナンバーを申請する場合は、サイト内の新規申込から手順に沿って申し込みを行いましょう。
また、同じナンバーの希望者が多い場合は、抽選で決定されます。抽選番号は管轄によって異なりますが、全国自動車標板協議会のホームページから確認可能です。もし落選しても、同じ内容で再抽選を申し込めます。希望のナンバーに当たるまで申し込みを続けても、費用は一律です。
そして、希望ナンバーが手元に届くまでの期間は、通常のナンバー変更手続きよりも長くかかります。通常は運輸支局での申請をすると当日中にナンバーが発行されますが、希望ナンバーの場合は申請後にナンバーが作成されるため、4〜8日程度の日数が必要です。抽選で決まる場合は、申し込みから抽選、結果発表、交付まで数日かかることがあります。
まとめ
中古車のナンバー変更は、運輸支局の管轄が変わる場合やナンバープレートのない車を購入した場合、あるいはナンバープレートの破損・紛失・盗難された場合に必要です。手続き方法は、自身で申請するか、販売業者に依頼するかで異なり、希望ナンバーの取得には、窓口やインターネットからの申し込みが可能です。手続きには費用と時間がかかりますが、好みのナンバーを手に入れる魅力もあります。所在地や状況に応じて適切な手続きを選び、スムーズに車の登録を完了させましょう。